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Blue Forest Music

このCDのタイトル[Blue Forest]は直訳すと「蒼い森」であるが、私のイメージは多次元的な森である。
最初からイメージがあって作曲する訳ではないが、作曲している時に、常に深くて蒼い森の上空を音の流れがゆっくりとある方向に流れていくのを感じる。それぞれのメロディーがそれぞれの動きの中、バランスをとりながら流れている。その後ろには深くて大きな森が静かに息づいてそれを見守っている。そんな感じである。
音達は、森に吸い寄せられて再び新しいエネルギーになってどこかに消えていく。どんな音でも吸収してしまう蒼い森。そして目に見えないエネルギーは波動となっていろいろな次元をさまよいながらいつか一つになっていく。
宇宙の音楽は最終的におそらく1つの音になっていくような気がする。そのひとつの音が宇宙を作っている。
音は波動そのものである。そしてその波動に共鳴するように宇宙は出来ているように思う。
そんな事を空想しながら曲を作ったのであるが、まだまだ一つの音で宇宙を表現するなんてもったいないので、いろいろな音に登場してもらい、それぞれのダンスを踊ってもらった。「Blue Forest」は、3.5~4次元の間の音楽かも知れない。
私の音楽で一番大切にしている事は、それぞれの音の登場シーンとダンスの振り付け、退場シーンである。そしてハーモニー。その音に一番良い場所を提供する。そうするとハーモニーが生まれていく。
それからもう一つ、音程である。インド音楽にはラーガといってなん百種類の旋律があり、朝、昼、夕方、夜、快活、悲しみ等その場に合わせてその旋律で演奏する。私の場合いつも同じ音程になってしまう。それは意識に働きかける魔法の音程と自分では思っている。いつかこの旋律も次元上昇とともにかわっていくのだろうが。
これが私の作曲法、音のコラージュである。
最初に作曲を始めたのは、20年前アメリカのワシントン州のロペズ島で自然の中で生活している時である。
ふだんあまり注意して音を聞いた事がなかったのだが、自然の音を良く聞いてみるととても面白い事に気がついた。それはとてもうるさいと言う事だ。うるさいと言う表現は正しくないかも知れない。とても心地よくうるさいのだ。無音なんてそこにはない。たまたま池の近くにすんでいたので、朝はとりの声で大変だった。笑いが止まらないくらい面白い。たくさんの鳥がバラバラになきわめいているのだが、妙に調和がとれている。
そこに近くの牧場から大きな牛の鳴き声が響いてきた時には絶妙のタイミングに感動すら覚えた。
草むらからは虫の音。そして風の音。これこそ生きたハーモニー。現代音楽家のジョンケージが言っていた作為的でない生きた音である。
こうして今でもその体験は、私の作曲の根底にある。

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